ここでは、フリー素材を謳うイラストを利用する際の注意点についてまとめていきたいと思います。
解釈を誤ると時に予期せぬトラブルに巻き込まれてしまいますので、今一度ご自身の知識が誤っていないか、履き違えている部分が無いか確認してきましょう。
可愛い・魅力的・目的に適している、一言で言うならクオリティーの高いフリーイラストですが、フリーと謳っているからと、利用方法を誤って良いわけではありません。
ネットトラブルの火種は、こういった予期せぬ所にも燻っているので、ここで知識を深めてトラブル回避に努めましょう。
安全なフリー素材イラストの探し方
安全なフリー素材イラストとは、ユーザー側は何を以(もっ)て、そう判断するのでしょう。
まずは自分の目的とする用途でキーワード検索を掛けましょう。
適宜、画像検索オプションを利用する事で相応に画像サイズ・ファイル形式も絞り込めますので、より容易に見つけられますね。
若しくは無料イラストサイトで探し出す方法も有りますね。
特に、最近増えてきているのが、人物だったり動物だったり風景だったりと、ある一定のテーマに特化しているサイトですね。
どうしてもライバルの多い分野になりますので差別化の為に各サイトとも様々な工夫が凝らされています。
色んな工夫が凝縮されたデザインの中から選べる事になるわけですが、ここで気を付けたいのが「フリーイラストサイト」を謳っていても利用規約が異なる事も珍しくない点です。
具体的には素材のダウンロード回数に制限が掛けられていたりですね。
フリー素材を無料で利用できる理由に迫ってみた
フリー素材はユーザー側からしたら非常に便利ですよね。
でも、いったい、どうやってフリー素材サイトを運営しているのでしょう。
フリーで無料で使わせてもらうだけではなく、今回は、その裏側についても見ていきましょう。
例えば、宣伝目的で一部のみ無料で提供する手法を選んでいるサイトも有ります。
完全無料ではないという点に気を付けたいですね。
無料は無料でも月に無料で利用できる画像の枚数が決まっていたりといった感じで利用制限が設けられていたりフリーで使える画像の範囲が指定されているものも有ります。
フリー・無料を謳いつつ有料オプションもついている?
フリー・無料といったキーワードを入れたうえで検索を掛け、出てきた一覧の中にはサイトによっては有料オプションがついていたりするので利用時は充分に気を付けましょう。
あくまで完全フリー・完全無料で利用したい!という場合は有料オプションとフリー素材の境界線に気を付けましょう。
フリー・無料にこだわらないのであれば有料オプションを適宜利用するのも良いのではないでしょうか。
フリー素材でも充分にクオリティーは高いと思いますが有料の物は更にクオリティーが高くなっていて、且つ使い放題になっていたりします。
自分はあくまで低コスト・無料にこだわる!という方は気を付けながら利用しましょう。
フリー素材でも著作権ってあるの?
ここからはフリー素材に付随する「著作権」の部分についてまとめていきたいと思います。
フリーを謳って出回っている素材に著作権があると言われると意外に感じるかもしれませんがフリー素材と著作権は決して無関係ではありません。
そもそも著作権は著作者(制作者)の権利を守る為に作られたものです。
制作者の個性や思いを造り出すものに顕著に反映させたものが著作物と認められてます。
音楽だったり美術品も著作権が伴います。
そう聞くと著作権は世間に認められる音楽や美術品にしか伴わないような印象を与えてしまうかもしれませんが、そうではありません。
一般市民・素人が軽い気持ちで描いた・作った物や子供が作ったり描いたり書いたりした作品に対しても著作権は発生します。
因みに、その著作権ですが、著作権たるものを得るために、どこかに申請したりといった手続きが必要になる事はありません。
著作権は、制作者が、その物を「完成させた時」に成り立つからです。(少なくとも日本に於いては)
では、この「著作権」を侵してしまう行為についても見ていきましょう。
悪意があってもなくても、著作者ではない第三者が、その著作物を利益を得るためにコピー、又は売買したりしてしまうと著作権の侵害で罪に問われてしまいます。
仮に著作権の侵害と認められ成立してしまうと10年以下の懲役・若しくは1000万円以下の罰金、或いは、その両方が科せられる可能性も0ではありません。
知らなかった!では済まされない事ですので第三者の制作物を利用する際は充分に気を付けましょう。
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フリー素材イラスト等を利用する際の注意点を見ていこう
フリー素材イラストと謳われると本当に全てが「フリー」で許されるイメージを抱くかもしれませんが、ここで注意しなければならない点はフリー素材であっても「著作権」は放棄されていないという点です。
著作権は変わらず制作者が有しています。
ですので著作者の意思を逸脱するような使い方は控えましょう。
逸脱した使い方をしてしまった時には、場合によっては著作権の侵害になってしまう可能性が有ります。
フリーと言っていても著作権はあくまで制作者が有する物で著作権の自由までユーザーの物になるわけではありません。
だいたい、どこのフリー素材サイトでも利用規約等が明記されている事と思いますので面倒だからと確認するのをスルーするのではなくしっかり確認した上で遵守しましょう。
サイトによって使い方・ルールは異なる可能性が有るので確認した上で利用しましょう。
また、使用しようとしていたサイトのルールが不明確だった場合は利用を控える事をお勧めします。
例えばサイト中を探しても利用規約が明記されてない場合・使用に際してのルールが不明確だと感じた場合は利用を避けましょう。
ビジネスで利用したい時、どんな事に注意すべき?
因みにフリー素材を利用するシーンが必ずしも「個人」であるという事はないですね。
ビジネスシーンに於いても時にフリー素材の必要性に迫られる事が有るのではないでしょうか。
今回はフリー素材を「ビジネス」で利用する際のポイントをまとめていきたいと思います。
まず念頭に置いておきたい事はビジネスシーンで使う場合は使用範囲が制限の範囲内か否かをしっかり確認しておきましょう。
そもそもフリー素材の場合は「商用利用不可」を謳ってるケースも珍しくありません。
イメージ通りの良い素材があっても、イキナリ使ってしまうのではなく、まずはその素材が商用利用が可能なのか否かを確認しましょう。
また商用利用が可能であっても、その範囲が限られていたり、利用するにあたり運営者(制作者)に許可を得る必要が有るなど、相応に手続きを要するフリー素材が多いのが現状ですね。
商用で利用する場合も個人で利用する場合も規約はしっかり守って快適に心動かされた素材を敬意を持って利用しましょう。
ただ、素材を探す際に商用利用不可を謳っていたり制約が多くて、素材を利用したいけど煩わしさが先に立ってしまう事も有るのではないでしょうか。
そんな時は、思い切ってフリーソフト等を駆使して自分で作り出してしまうのも手ではないでしょうか。
ドローソフト・ペイントソフトを駆使して自作する事も可能です。
もともと絵を描くのが好きという方なら、操作もそれほど難しくないので楽しく作れるのではないでしょうか。
絵心に自信が無い方も今は、撮影した写真を、あたかもイラストのように表現させるソフトも有ります。
そんなソフトを用意するのが大変そう!と心配される方も居るかもしれませんが上手にフリーソフトを利用すれば初期費用は不要です。
という事でフリー素材利用時の注意点と著作権についてまとめてきましたが、決まり・マナーを守って違反することなく快適に素材を使いましょう。